亀屋陸奥は本願寺御用達の御供物司として、御正忌報恩講法要をはじめ各種の法要に際し、代々お供物を納めております。
本願寺の年中行事で最大の御正忌報恩講(期間:1月9日〜16日)にそなえられるお供物[御華束(おけそく)]は種類、色彩、大きさ全てにいおいて豪華で精巧なものです。
お供物は一種類が一対(「具」(ぐ)と数える)で、須彌壇に左右対称に供えられた光景は圧巻です。
お供物の材料は餅、落雁、州浜、松風、饅頭などの他に果物や乾物などが用いられます。御正忌報恩講の前日、これらの材料を箱に納め、御本山にてご確認いただきます。
これを「おふみ」といいます。
お供物の大きさはお供物を載せる「供笥」(くげ:八角形の台)を除いた高さを尺で表します。
御正忌報恩講では千盛饅頭が三尺七寸(約1m12cm)、その他のお供物が一尺七寸(約52cm)の大きさです。
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